ツアーズワイドとMT-09

サスの話なのになぜ汚れたフェンダー裏の画像なのかは後ほど・・

さて、09のサス

ストロークの大きい独特のセッティングで

以前「飛ばす気がしないサス」と紹介したと思います

公道前提のバイクなので法定速度内でのセッティングにしてるというのもあると思いますし、

この特性自体は悪いことではなく、結構乗りやすいと思ってるんですが

ペースを上げていくとやたら元気なエンジンとのちぐはぐ感に

もうちょっと何とかならないものか・・と悩んでたのは事実で

試乗させてもらった07の方がロードバイクとしてよくできていると

感じていたほどです。

ましてや、昨年末ワイズギヤから

「ツーリング向け」として前後サスが発売された時には

やっぱりサスがコストダウンのあおりをくらっていたのかと思ったくらいです

しかし、考えてみれば

ハンドリングのヤマハと言われるメーカーが

値段が最優先だったとしても安易に直線が早いだけのバイクを作るのか？？

ということで・・なぜ違和感があるのか現在の自分の乗り方をチェック

すると　ＸＪＲのときからかなりオフ車の乗り方になってる・・

（オフ車に乗ってた期間も相当長いので）

改めてメーカーさんのサイトで開発者インタビューを真面目に読むと・・

（いまさらかいって突っ込みはご勘弁ください

・・お店で展示車にまたがって軽かったんで試乗もせず購入決めたんで＾＾）

（ヤマハさんのサイトからの引用）

”バイクの楽しさを感じるための「安心感」がある乗車感を実現させる要素を議論したとき、私たちのなかでスーパーモタードと言うキーワードは、トレールバイクに置き換えられました。じつはヤマハの社員の多くは、通勤にトレールバイクを使っています。その理由は、軽量コンパクトでスリムなボディがもたらす絶大な安心感、リラックスでき、且つ視界が広くとれるポジション、そしてオフロードツーリングもこなすスポーツ性とそれをコントロールする悦びがあるからです。軸足こそネイキッドバイクにありますが、これこそMT-09が目指す世界なのです。・・・”

そーか　やっぱり根っこがオフ車なのねということで

いろんな舗装路上での不満に関し、疑問の大部分が解けました

じゃあということで冒頭の写真

フラットダートと田舎の山道（部分的に苔が生えたり、落ち葉が積もっている

滑りやすい路面）を走ってみました。

（ＸＪＲのころには絶対行かなかったところです）

結果・・予想以上に良いです

柔らかめのストロークのあるサスは急激な滑り出しを抑えてくれ

乗り手にリカバリーの余裕を与えてくれます

フロントからのスリップダウンを防ぐためには

荷重コントロールとともに常に後輪をコントロールする駆動力を

確保する必要があり、小排気量のオフ車では高回転を維持する走りになりますが

ＭＴ-09のアクセル操作に敏感なエンジンは

回転上げてなくてもリヤのスライドコントロールが自在にできるのでフロントからスリップダウンする恐怖がなく結構楽しく走れます

ヤマハさんさすがです・・

ただ・・その状況を走る機会のある人がどのくらいいるか・・

しかも、この楽しさを味わうためには今年ＡＢＳ車に装備されたトラコンも

じゃまになるのでは？？

（オフ車の場合そもそもＡＢＳ自体が疑問ですが）

私も確認のためオフ走ってみましたが・・おそらくわざわざは行きません

（走行後の洗車も大変だし・・）

個人的にはもうちょっとオン寄りに振ってくれた方が

違和感はないと思うので、次回エンジンオイル交換時にでも

もう少し手を入れたいと思っています